みなさんこんにちは、yukito ohiraです。
2019年、不景気が来ると散々言われていましたが結果的には日経平均も23500を伺う攻防、なかなか悪くない相場だったように思います。
さて、私も数年前から「ちょっとやってみようかな」的なので始めたNISA投資が今年4年目。
2,3,4年目は枠を使い切ってしまったので、結構な額を運用していることになります。
今回はNISA口座で4年間投資信託を買い続けた結果発表をしていこうかなと思います。
2019年までの運用成績
いきなり運用成績から書いてしまいましょう。
自分はSBI証券を使っていますが、SBIのトータルリターンを見れる画面から見てみると、
年度 | 運用利回り |
---|---|
2019 | 16.83% |
2018 | -9.34% |
2017 | 14.44% |
2016 | -0.02% |
このようになります。
で全体の成績は、
+13.94%
でした。
ちなみに2020年は初っ端から一気に下げを喰らいました...
投資信託で期待できるリターンは?数ある投資手法のなかからなぜ投資信託を選ぶ?
投資には、株、FX、先物、不動産、投資信託など様々な手法があります。
不動産以外はだいたい試したので、感想を。。。
日経平均先物をやっていたときの話
いっとき日経平均先物をやっていたことがありますが、レバレッジがかかっているので相場を注視しなければならず、本業のシステム開発に支障をきたすので今はやっていません。
FXも同様。レバレッジかけないと100万円を種銭にして数百円程度の利益しか出ないので必然的にレバレッジを効かせてロットを増やすことになるが、これまた本業に集中できなくなる。
のでいつの間にかあまりやらなくなってしまいました。
株式投資について
スキャル・デイトレは上記と同じで本業がおろそかになりそうなので避けます。
となるとスイングトレード〜ポジショントレードあたりに落ち着いていて、今3銘柄くらいトライしています。
基本的に長期株は現金で買うが、短期の勝負をかけるときは信用取引を使います。
株式全体の運用成績は +14.01%。
地合が強かったこと、株主優待目当てで買った株がまさかの大爆発を起こして+25%などがこの結果の原因だと思います。
自分の実力というよりかは、これは完全に地合が良かった印象です。
なぜインデックス投資なのか
個人的な理由は3つあります。
- ほったらかし投資で安定リターンを得られる
- 積極投資は株に資金を分けてそこでやるとリスク分散できて良い
- 本業側の資金が必要になったら投信を売却することで現金を用意できる
まず1つ目。ドルコスト平均法でインデックスファンドを買い続けるだけでそこそこ安定リターンを得られることが期待できます。(銘柄選定を間違えなければの話)
2つ目。とはいっても自分自身にもトレードに対する興味があるので、トレード用の資金を分けて株はそっちで取引をしています。
3つ目。これはiDecoのような確定拠出年金にはできないことで、本業がピンチになったら(NISA枠ではなくなってしまうが)これを現金化してしまえば良い。
まぁぶっちゃけ、貯金感覚でやってますね。
そしてこうやってブログネタにも書けるわけですし。
運用手法はドルコスト平均法。毎月定額を買い増していく
手法は簡単。
毎月10万円ずつ積み立てる。相場が悪くても売らず、猛然と買い増す。これを毎月やると通常NISA枠を使い切ることができます。
ちなみに、積立額がある一定額を超えてくると、日経平均が200円上がった日には自分の稼ぎと合わせて2倍、逆に200円下がった日には自分の稼ぎが全部持ってかれるくらいの値動きが始まります。
基本的にレバレッジはかけていないので「朝起きたら突然多額の借金が...」ということもないですし、値動きに狼狽えて買ったり売ったりを繰り返してもただの短期トレードになってしまうので、8万くらい一気にすっ飛んだ日も「そんな日もある」とコーヒーでも飲みながら見守ったほうが良いですね。
参考:ドルコスト平均法
主に運用している銘柄は?
日経平均インデックス、グローバルインデックス、S&P500の銘柄にバランス良く投資を進めています。
日経平均インデックス
投資信託のポートフォリオの中の6割くらいがこの、日経平均に連動する日経平均インデックスファンドです。
具体的に言うと、「ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド」
2019年は、もしかすると暴落が来るのでは?みたいな読みもありましたが、結果的には日経平均は23000円を突破しました。
日経平均株価に連動するインデックスも調子よく含み益を作ってくれました。
グローバルインデックス
ポートフォリオの3割くらいがグローバル株インデックス。
具体的に言うと、「三井住友TAM-SMT グローバル株式インデックス・オープン」
この投資商品は、日本市場を除いた世界の経済に投資します。とはいっても、投信のなかにやはり北米(アメリカ)が占める割合は大きいです。
2019年は米中関係など色々な外交的な緊張感はありましたが、これも終わってみれば含み益がガッツリ乗っている状態に。
S&P500
これは最近買い始めました。アメリカ経済に連動するインデックスファンドです。
具体的に言うと、「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」
日本経済が長期的に見るとレンジ相場を築いている中、アメリカ経済は「リーマンショックすら押し目」と呼ばれるほど右肩上がりで成長してきています。
今後はこの銘柄の比率を上げていきたいところ。
これは失敗だった...と思う銘柄
毎月分配型の債権インデックスファンド
「毎月分配型」はそりゃダメだろ、というのは今ならわかるのですが、当時の自分には「堅そう」に見えてしまいました。
そもそも評価額が徐々に落ちていっていたので、早い段階で損切り。
他には、NISA枠で短期売買をしてしまって枠を無駄にしたことがあります。
きちんと知識をつけるのが大事ですね。。。
信託銘柄を決めるときの考え方
見るべきポイントは以下の3つ。
- 購入時の手数料・年間でかかる手数料
- ファンドの規模
- どこに投資をするつもりか
購入時の手数料・年間でかかる手数料
投信購入時にかかる手数料と年間でかかる手数料を必ず確認すること。下記の例では、買付手数料がゼロ(ノーロード投資信託と呼ばれる)であり、信託報酬が0.275%。
銘柄によっては(アクティブファンドの投資信託が多いです)、買付手数料と信託報酬が高いケースがあります。
ただ、アクティブファンドの平均リターンはインデックスの平均リターンより悪い。
なので、インデックスファンドの中で買付手数料がゼロ、信託報酬が低いものを採用していくと良いですね。
(写真はSBI証券の投資信託の例)
とにかく負けにくい投資がしたいのであれば、
- 「インデックス投資」の中でも
- 「レバレッジがかかっておらず」
- 「信託手数料が安い」ものを選ぶのが鉄則。
ファンドの規模
ファンドの規模が大きい、つまり純資産総額が大きいファンドのメリットとしては個人的には2つあると思っています。
- 十分な分散投資が可能である。
- 規模の経済のメリットを享受できる
つまり、投資信託自体の使えるお金が増えれば増えるほど、それを分散投資しやすくなりますし、またスケールメリットによって信託運用自体にかかるコストの増加率を抑えることができることが期待できます。
どこに投資をするつもりか
目論見書を読めば、その投資信託のポートフォリオが書いてあるので読みましょう。
日本中心か、アジアか、北米(つまりアメリカ)か、ヨーロッパか、だいたいこの4つが中心になると思います。
つい手を出してしまいがちなのですが...「金融」「IT」「小売」のようなテーマ型投信は正直おすすめできません。
これらのテーマ型は、表向きはいい投資商品のように見えますが、集中投資にあたる商品です。たとえばITがこれからも伸びるなんて誰もわからないわけですから。
その上手数料が割高であることが多いし、そのジャンルが伸びるとわかっているなら生株を変えば良いので投信というパッケージをかぶせる意味がないですね。
また、ブル型・ベア型投信も個人的にはおすすめしません。
レバレッジがかかっているし、少なくとも「ブル」「ベア」の意味が自分の言葉で説明できないようなら、手を出すべきではない銘柄のように思えます。
NISAとつみたてNISAどっちを選ぶべきか?
私は、120万円の枠が使い切れることがわかっていたしハイスピードで資産の積み上げがなされていることが実感したかったので、ふつうのNISAを選択しました。
つみたてだと40万円しか積み立てられない(しかも40は12で割り切れない!)のでどうしても資産形成スピードが遅くなる。
なお、投資信託の安定リターンは2~3%程度で見積もっておくのが良い。
利回りを全部再投資したとして、元本を2倍にするのになんと20年以上かかります。(これを72の法則といいます)
なので、稼ぎたい人はそもそも投信を選択するべきではない。
しっかり鬼のように勉強を積んでフルレバFXか株の信用取引での投機か、あるいはマーケットから離れてなにか事業を起こしたほうが基本的にはリターンは良い。
自分自身もエンジニアという本業がありますし、「貯金ついでにいくら儲かるのか気になる!」程度の温度感でやっています。
投資信託での資産運用を学ぶなら
フィナンシャルアカデミーの「お金の教養講座」あたりを受講してみるのがおすすめです。
「負けにくい」ポートフォリオを形成するための投資に必要なお金の使い方・基礎知識が学べます。
まとめ
- NISA口座で4年間投資信託を買い続けてみた結果、なかなか良い結果になった
- 日常の変動で本業の稼ぎが吹っ飛んだりするが泣かない。何もせずに平常心
- 相場が高いとか安いとかではなく「決まった時期に決まった金額を買い増そう」
- 日本、アメリカ、世界と分散投資
投資信託の銘柄を評価するなら
- 手数料
- ファンドの規模
- どこに投資するか
参考
「インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法 」という本は、一読しておくと良いと思います。
市場に勝つのはインデックスファンドだけ!
勝者への道はインデクスファンドを買い、永遠に持つこと! !
改訂された「投資のバイブル」に絶賛の嵐!本書は、市場に関する知恵を伝える一級の手引書である。もはや伝説となった投資信託のパイオニアであるジョン・C・ボーグルが、投資からより多くの果実を得る方法を明らかにしている。つまり、コストの低いインデックスファンドだ。ボーグルは、長期にわたって富を蓄積するため、もっとも簡単かつ効果的な投資戦略を教えてくれている。その戦略とは、S&P500のような広範な株式市場のインデックスに連動する投資信託を、極めて低いコストで取得し、保有し続けるということである。
本書の第1版が出版された2007年4月以降、ひとたび下落した株式市場が、その後、上昇を続けるなか、ボーグルの運用方針は投資家に成果をもたらし続けている。今回の記念すべき改訂版第10版では、データが更新され、新たな情報も盛り込まれた。また、ボーグルはアセットアロケーションと退職後の投資に関する2章を新たに設けたが、初版からの一貫した長期的視点に変わりはない。インデックスファンドに特化したポートフォリオこそが、株式市場のリターンから公平な分け前を効率的かつ確実に獲得する唯一の投資戦略である。この戦略はウォーレン・バフェットも支持するもので、彼はボーグルについて次のように語っている。「アメリカの投資家にもっとも貢献した人物を称えるための像を建てるとしたら、ジョン・ボーグルが選ばれることは疑いのないことだ。ボーグルは数十年にわたり、コストの極めて安いインデックスファンドに投資するよう投資家たちに呼びかけてきた。そして、今日、何百万もの投資家たちに貯金するよりもはるかに大きなリターンを獲得できることを知らしめたことを知れば、彼も満足するであろう。ボーグルは彼らの英雄であり、そして私にとっても英雄なのだ」
この最新版でも、これまでの版と同様、将来の財政的基盤を構築するための堅実な戦略を提示している。
●個別株やファンドの選択、またはセクターローテーションに伴うリスクを避けながら、広く分散された低コストのポートフォリオを構築する
●流行や派手な売り込みに流されることなく、現実世界で有効なものに集中する
●向こう10年での株式のリターンに対する期待を合理的なものにするために、株式のリターンは3つの源泉(配当利回り、利益成長、市場によるバリュエーションの変化)からもたらされることを理解する
●長期的には事業の実態が市場の期待を凌駕することを認識する
●コストが積み上げるのを避けながら、複利というマジックを操る術を学ぶインデックス運用を行えば、居ながらにして市場が働いてくれるのであるが、夢中になって株式を売買することで、勝者のゲームを敗者のゲームとしてしまう投資家があまりに多い。本書は、財政的な将来を築くための堅実な手引書である。